この記事ではAmazonの「Fire TV Stick」と「Amzon Fire TV」の違いについて解説しています。
どちらを買うのが正解なのか? そんな迷いがある方は多いと思いますが、Fire TV Stickは新型モデルになってから、コスパ面も機能面もかなりパワーアップしているため、基本的にはFire TV Stickで十分です。
しかし、人によってはAmzon Fire TVを選んだほうがいい方もいらっしゃると思います。そこでこの記事では各デバイスの特長から比較し、最適な選択方法を紹介しています。
Fire TV Stickとは
このデバイスは一体どんな用途で使うのか? まずは、そんな疑問にお答えします。
「Hulu」や「Amazonプライムビデオ」などの動画配信サービスが配信している動画を簡単にテレビで見れるようにするためのデバイスです。たとえば、いままではスマホでのみ動画の視聴をしていたけれど「大画面のテレビで楽しみたいな」という方にピッタリのデバイスということです。
ただし、自宅にWi-Fi環境がないと利用することができませんので注意が必要です。後述していますが、Fire TV Stickは無線環境のみ対応なので、LANケーブル(有線)でネットに接続したい方はAmazon Fire TVを購入することをオススメします。
新型モデルと旧型モデルの違い
2017年4月に新型モデルが発売され、旧型モデルを利用している方も買い換えるほど人気のある商品なのですが、いったいなにが違うのでしょうか?
Fire Tv Stickの新型モデルと旧型モデルの比較表は以下のようになります。
新型モデル | 旧型モデル | |
---|---|---|
価格 | 4,980円 | 4,980円 *6,480円(音声認識リモコンあり) |
CPU | 4コア(クアッドコア) | 2コア(デュアルコア) |
GPU (グラフィック性能) | Mali450 MP4 | VideoCore4 |
ストレージ | 8GB | 8GB |
メモリ | 1GB | 1GB |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac対応 (MIMO) 5GHz帯はW52の36, 40, 44, 48の4チャンネルにのみ対応 | 802.11a/b/g/n対応 (MIMO) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 3.0 |
音声認識リモコン | 追加料金なしで同梱 | 1,500円の追加料金で付属 |
ネットとの接続 | Wi-Fi環境のみ | Wi-Fi環境のみ |
従来と違うのは音声認識リモコンの存在
従来だと音声認識リモコンを使うには1,500円の追加料金が必要でしたが、新型では4,980円の値段はそのままで音声認識リモコンが付属するようになりました。
つまり、実質的に1,500円の値下げがされたことになるわけでありがたい話といことです。
音声認識リモコンを使うことで検索時の煩わしさが軽減されるため、実用性がかなり高いといえます。
CPUとグラフィック性能がグレードアップ
CPUとGPUの性能が上がったことも特長の1つです。CPUがどの程度、性能が向上したのかといえば、いままで2つの仕事を同時に処理するので手一杯だった人(デュアルコア)が成長して4つの仕事(クアッドコア)を同時に処理できるようになった感じです。
つまり、処理性能がパワーアップしたことで従来品よりもサクサク動くようになりました。おまけにGPU(グラフィック性能)も向上したので、画像処理速度もパワーアップしています。ちなみにGPUはCPUとは違って、画像処理をするための機能のことです。
ワンランク上のAmazon Fire TVとの違い
2017/9/28追記:こちらの内容は第2世代のAmazon Fire TVの内容となっています。
最新モデルのFire TVと旧モデルのAmazon Fire TVの違いを解説しているのは『【比較検討】価格が安くなって性能アップした新型Fire TVと旧型の違い・変更点を解説!』の記事になりますのでFire TVを検討している方はそちらをご覧ください。
新型モデルが登場したことによって、上位モデルの「Amazon Fire TV」もモデルチェンジしたかと思いきや、新型はでませんでした。では、Stick型と違うのはどういったところなのでしょうか?
用途はStickと同様に動画をテレビで楽しむために利用しますが、大きく違うのはやはり「性能」でしょう。新型の「Fire TV Stick」と「Amazon Fire TV」を比較をまとめました。
新型モデル Fire TV Stick | Amazon Fire TV | |
---|---|---|
価格 | 4,980円 | 11,980円 |
CPU | 4コア(クアッドコア) *1.3GHz | 4コア(クアッドコア) 最大2.0GHzの2コア+ 最大1.6GHzの2コア |
GPU (グラフィック性能) | Mali450 MP4 | Power VR GX6250 |
解像度 | 最高画質フルHD(1080p) | 最高画質4K(2160p) |
ストレージ | 8GB | 8GB |
メモリ | 1GB | 2GB LPDDR3 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac対応 (MIMO) 5GHz帯はW52の36, 40, 44, 48の4チャンネルにのみ対応 | 802.11a/b/g/n/ac対応 (MIMO) 5GHz帯はW52の36, 40, 44, 48の4チャンネルにのみ対応。 |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 HID、HFP、SPPプロファイル対応 |
音声認識リモコン | 付属 | 付属 |
ネットとの接続 | Wi-Fi環境のみ | Wi-Fi・有線どちらでもOK |
価格が倍以上高い
やはり上位モデルということもあり、Amazon Fire TV(11,980円)の値段はFire TV Stick(4,980円)の2倍以上高い価格となっています。その差額は7,000円でなぜかAmazon Fire TVには、HDMIケーブルが付属していません。
新型モデルのFire TV StickにはHDMIケーブルが付属しているため別購入する必要はありませんが、Amazon Fire TVでは手持ちにHDMIケーブルがなかった場合、一緒に購入しなければテレビと接続することすらできないので注意が必要です。
Amazonベーシック ハイスピードHDMIケーブル - 1.8m (タイプAオス - タイプAオス/イーサネット/3D/4K/オーディオリターン/PS3/PS4/Xbox360対応)
基本スペックが違う
CPUやGPUなどの性能もワンランク上ですが、基本的な性能に関してどれも上位モデルらしさがでています。
ただ、新型のFire TV Stickの性能が良心的な値段で性能がアップしていることもあり、性能差の体感を得ることが難しいかと思います。
大きな違いと言えばWi-Fi環境だけでなく有線でネットに接続することができ、画質が4K対応になっていることでしょうか。
最近ではWi-Fi環境が整っている家庭が多いため、有線はあまり使わないかもしれません。しかし、Wi-Fiの電波が届きづらい部屋なら有線接続のほうが安定した通信速度も保てるといったメリットもあるので一概には有線は使えないと言えないです。
4K画質に対応してるのは「Amazon Fire TV」
解像度の面では4K対応していることが「Amazon Fire TV」の大きなメリットです。
4Kは確かに高画質で有名ですが、正直な話をするとフルHDで十分だと思っています。そもそも、一般的なBlu-rayがフルHD(1920×1080)画質で収録されていることを考えれば、フルHDでも十分キレイな画質であるといえるため「4K画質にこだわらなくてもいいのでは?」と思いませんか?
それでも、やはり自宅のTVが4K対応していれば最高画質で楽しみたくなりますよね(笑)

視聴可能な動画配信サービス
主要な動画配信サービスはほぼすべて対応しているため、テレビに挿して専用アプリをインストールすれば、すぐに動画を視聴することができます。
ちなみに対応している動画配信サービスは以下のとおりです。(リンク先はメリット・デメリットについて紹介してます)
この他にも対応幅が広がっているため、今後はアプリが増えてより一層楽しめる見込みがあるでしょう。
Amazonプライムビデオとは相性◎
Amazonの商品でもあるため「Amazonプライムビデオ」との相性は最高に優れています。
リモコンボタンの早送り・巻戻しは10秒単位で動作してくれることや音声認識リモコンでの動画検索もプライムビデオを優先して検索してくれます。
他の動画配信サービスで早送り・巻戻しボタンを押すと動画が一時停止するため真ん中の再生ボタンを押す必要があります。そういった機能面から見るとAmazonプライムビデオとの相性は良いと感じることでしょう。
動画配信サービスの中でコスパが良いサービスなので気になる方は『Amazonプライムビデオは本当にコスパ最強なのか?気になるメリット&デメリットまとめ!』をご覧ください。
他の動画配信サービスはアプリ起動して視聴
HuluやU-NEXTといったAmazonとは関係のない動画配信サービスも視聴することができます。
ただ、プライムビデオとは異なり、それぞれの専用アプリをインストールしなければ視聴することができません。
今回は、僕のお気に入りの1つでもあるU-NEXTで説明すると利用するまでの流れは以下のとおりになります。
- Fire TV Stickを起動する
- アプリの項目を開く
- U-NEXTのアプリを選ぶ
- インストールする
- U-NEXTのアプリを選択
U-NEXTの動画を視聴するにはアプリを起動する必要があるので若干面倒な面もありますが、テレビで視聴できるので楽しめるレベルは格段に上がるでしょう。
Fire TV StickとAmazon Fire TVのどちらがオススメか
用途は両方とも同じなのでどちらを購入するべきか迷う方もいらっしゃると思います。
私の意見としてどちらがオススメなのかまとめています。
基本的にFire TV Stickで十分
画質の面、そして良心的な価格設定を考慮するとFire TV Stickで十分楽しめるのではないでしょうか?
こんな人はFire TV Stickを選ぶべき
- コスパ重視の人
- フルHD画質で十分だと感じる人
- 外出先に持ち歩きたい人
Wi-Fi環境がないならAmazon Fire TV
最上位モデルなので価格も高めに設定されていますが、どういう方にオススメできるのでしょうか?
こんな人はAmazon Fire TVを選ぶべきです。
- 4K画質で視聴したい人(対応テレビ必須)
- ゲームをプレイしたい人
- 自宅にWi-Fi環境がない人(もしくは、通信が安定しない)
自宅にWi-Fiルータがなく、有線のみの人なら問答無用でAmazon Fire TVを選ぶことになります。
しかし、2つのデバイスの差額である7,000円でWi-Fiルータを購入して、Fire TV Stickを購入する方法もあります。むしろ、そちらのほうがお得だと思います。画質に強いこだわりがないならこの選択肢を選ぶべきでしょう。
5,000円程度でも「11ac」に対応しているコスパの良い製品もあります。しかも、最近の機種は障害(ドアや壁)などあっても、それなりに電波を受信することが可能です。下記製品はコスパ面で優れているWi-Fiルーターですので検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
さいごに僕のデバイス活用法をお伝えします。両方のデバイスを無駄に購入していますが、Fire TV Stickは外出用として活用しています。基本的に自宅で使っているのはAmazon Fire TVで、有線で利用しています。やはりWi-Fiだと若干ながら通信速度に不安定さを感じてしまったため、このような利用の仕方になっています。
もう一度、どちらのデバイスを選ぶべきかまとめますと以下のようになりますので参考にしてくださると嬉しいです。
Fire TV Stickを選ぶべき人
- コスパ重視の人
- フルHD画質で十分だと感じる人
- 外出先に持ち歩きたい人
Amazon Fire TVを選ぶべき人
- 4K画質で視聴したい人(対応テレビ必須)
- ゲームをプレイしたい人
- 自宅にWi-Fi環境がない人(もしくは、通信が安定しない)