2017年10月25日に発売の「Amazon Fire TV」
2015年に発売した旧モデルとはなにが違うのでしょうか?
大きな変更点は旧モデルよりも手頃な価格になっていることでしょう。また、従来のモデルでの微妙だった点が見直され、まさに良いところだけを強化した仕上げとなっています。

今回は旧モデルと比較して、新発売の新型「Amazon Fire TV」について解説いたします。
目次
新型「Fire TV」と旧モデルの比較
やはり最も目立つ変更点は価格です。
旧型「Amazon Fire TV(第2世代)」は11,980円と手頃な価格とはいえませんでした。しかも、HDMIケーブルが付属しておらず、テレビに接続するには別で購入する必要もあったので実質13,000円程度(HDMIケーブル購入代金含め)の価格となっています。
旧モデルの良くなかった点
- HDMIケーブルが付属されていなかった
- 価格が1万以上
新型モデルではHDMIケーブルが本体に繋がっているため、別購入する必要がなくなりました。しかも、本体価格も大幅に値下がりし「8,980円」となりました。
では、旧モデルとの比較表を作成しましたのでご確認ください。
項目 | 新型Fire TV (第3世代) | 旧型AmazonFireTV (第2世代) |
---|---|---|
価格 | 8,980円 | 11,980円 (別でケーブル必要) |
解像度 | 最大60fps 4K,UHD対応 | 最大60fps 4K対応 (4Kの場合、30fps) |
HDR-10 | ◯ | × |
CPU | Amlogic Quad-core 1.5GHz /ARM 4xCA53 | MediaTek Quad-core 最大2.0Ghz(2コア) 最大1.6Ghz(2コア) |
GPU | Mali450 MP3 | Power VR GX6250 |
メモリ | 2GB(変更なし) | 2GB |
無線LAN(Wi-Fi) | 変更なし | 802.11a/b/g/n/ac対応。5GHz帯はW52の36, 40, 44, 48の4チャンネルにのみ対応 |
SDスロット | 廃止 | ◯ |
USBポート | 廃止 (電源用のmicroUSBあり) | ◯ |
イーサネット(有線LAN) | 廃止 (利用するには別途アダプタ必須) | ◯ |
Bluetooth | Bluetooth 4.1, BLE | HID、HFP、SPPプロファイル対応、Bluetooth 4.1 |

新型Fire TVの変更点
性能面でみると「新型Amazon TV Stick」を40%程度パワーアップしたものとなっているようですが、旧型モデルと比較した場合はイマイチ性能差が見られません。ただし、画質に関しては間違いなくパワーアップしているため、動画視聴が目的のデバイスとしては優秀であることに代わりはありません。
合わせて読みたい記事>>Fire TV Stick(第2世代)とAmazon Fire TV(第2世代)【比較検討】
ここで旧モデルからの変更点をまとめるとこんな感じになります。
【変更点】
- 価格の低下
- 本体にHDMIケーブルが付いた
- SD・USB・LANなどのポートを廃止
- HDR10に対応
- 4K画質のFPS向上
上記の内容を解説いたします。
「Amazon Fire TV」より3,000円安くなった
価格面だけに着目すれば3,000円のプライスダウンとなっていますが、実質では4,000円のプライスダウンともいえます。
旧モデルの「Amazon Fire TV」ではHDMIケーブルが付属されていませんでした。そのため、手元にない人は別で購入しなければならず、HDMIケーブルの値段(1,000円程度)が追加されます。
このようにHDMIケーブルを追加で購入した場合、旧型Amazon Fire TVの価格は12,980円となり、新型との差額は4,000円となります。
HDMIケーブルが接続された状態に変更

Amazon
従来のモデルでは、HDMIケーブルが付属されていなかったため別で購入する必要がありました。その点に関しては、良くない点だと感じていたこともあり今回の新モデルの改良点と言えるでしょう。
ただ、気になるのがテレビに挿したままにしてしまう点でしょうか? ぶら下げた状態なので本体の重量でHDMI端子から外れてしまう場合もあるかもしれません。テレビHDMI端子としっかり固定できれば良いですが、そうでない場合には起こりうる現象の1つといえるでしょう。
この場合の対処法としてはHDMIケーブルの延長コードを使えばいいので、まずは使い初めて自然にはずれてしまうようなことがあれば購入することをオススメします。

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SD・USB・LANの各ポートが廃止
価格が大幅に下がった要因はおそらくここにあると思っています。旧モデルではSDスロット・USBポート・LANポートがありました。今回の変更で廃止となってしまいましたが、代わりに価格が下がったイメージです。
Wi-Fi環境のみ対応になったことも意味していますが、Wi-Fiだと通信が安定しなくて不安になる方もいるのではないでしょうか?
Wi-Fiルーターから離れた部屋で動画を視聴する場合や部屋と部屋の壁がものすごく厚かったりすると通信が不安定になりやすい環境となります。
こういった場合の対処法としては、有線で繋ぐことが有効手段なのですが、新モデルには最初からLANポートを廃止してしまいました。
実は別売りでLANポートを増設するためのアダプターが販売されているので、アダプターで対応すれば解決できるでしょう。

HDR10に対応
最近、画質の話をすると「HDR」という言葉を耳にする方も多いと思いますが、HDRとはなんだ?という方に簡単に説明しますと
HDRはハイダイナミックレンジのことで、映像の明るさや暗さの表現する幅が従来よりも革新的に向上した技術のことをいいます。また、HDR10となっていますが「10」は単なる飾りのようなものでデジカメなどで撮影したHDR写真とを区別するために10とつけています。とくにAmazonなんかはHDR映像を10をつけて呼んでいます。
画質の向上の中でも明るさに着目した技術なので、映像により深みが増すことは間違いないでしょう。
4K時のフレームレート向上
旧モデルでの最大フレームレートは60FPSとなっていますが、あくまでもHD画質まででした。
今回の新モデルでは4K画質でのフレームレートが向上し、最大FPS60なりました。従来のモデルよりもさらに滑らかな映像を体験できるでしょう。ちなみにHDでは60FPSのままとなっていますのでその点は変更なしと覚えておいてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
旧モデルの「Amazon Fire TV」との違いを理解していただけたら幸いです。最後に変更点をおさらいしますと以下のようになります。
【変更点おさらい】
- 価格11,980円→8,980円
- HDMIケーブル付きに変更
- 各ポート端子の廃止
- HDRに対応
- 4K画質でもFPS60に対応
一長一短な点はありますが、それぞれ対処法もしっかりと説明していますのでお忘れになってしまった方はもう一度見直してください。とくにLANポートの廃止に対応する方法では、別途アダプターを用意すればいいので有線で楽しみたい方は一緒に購入してしまうことをオススメします。